【11月19日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)のベルント・ノイエンドルフ(Bernd Neuendorf)会長は18日、W杯カタール大会(2022 World Cup)では罰金処分に直面することも覚悟の上で、人権問題のために立ち上がる意向を示した。

 W杯は開幕を前に、カタールにおける移民労働者の扱いや、女性やLGBTQ(性的少数者)の権利をめぐる問題が話題を独占している中、ノイエンドルフ会長は人権を支援するための「さらなる行動を排除するつもりはない」と述べた。

 同国代表の主将を務めるGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は、多様性と包括性を促進するために「One Love」と書かれた腕章を着用する予定で、これには他の欧州チームの主将も同調することになっている。

 こうした行動に対して国際サッカー連盟(FIFA)が措置を取るかどうかは定かでないとしながらも、ノイエンドルフ会長は、腕章を身に着けることについては「政治的な主張ではなく、人権(を支援するため)の宣言である」とし、「罰金処分が科せられるなら、私が個人的に支払う用意がある」と語った。

 通算4度のW杯制覇を誇るドイツは、23日の日本戦で大会の初戦を迎える。(c)AFP