【11月19日 AFP】動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は18日、英国のチャールズ国王(King Charles III)はすべての公邸でフォアグラの提供を禁止していると明らかにした。

 AFPは王室関係者が同団体に送った書簡を確認し、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)に取材を申し込んだが、コメントは得られていない。

 11月10日付の書簡には「フォアグラは王室では購入されておらず、公邸でも提供されていない。この方針に変更予定はない」とあり、王室のさまざまな問題を取り仕切るトニー・ジョンストンバート(Tony Johnstone-Burt)氏の署名が入っている。

 PETAは、アヒルやガチョウに強制的に餌を与えて肝臓を肥大させるのは非倫理的だとして、生産や提供を禁じる運動を以前から続けている。

 同団体は、チャールズ国王は皇太子時代にこの「卑しむべき製品」を公邸から排除したと主張。

「バッキンガム宮殿をはじめ王室のすべての公邸で、陛下の思いやりある方針が採用されていることを確認した」とし、謝意を表すためにビーガン(完全菜食主義者)のシェフが作った「フォアグラ代替品」をチャールズ国王に送るとしている。

 さらにチャールズ国王に対し、来年の戴冠式ではアーミンの毛皮を使ったローブではなく、フェイクファーを使ったものを着用するよう要求。近衛兵がかぶるクマの毛皮を使用した帽子に関しても、フェイクファーを使用するよう求めている。(c)AFP