【11月19日 AFP】ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は18日、今週末のフランス戦に臨む登録メンバーを発表し、「フィジカル的戦略」でWTB松島幸太朗(Kotaro Matsushima)をベンチスタートに回した。

 20日に仏トゥールーズ(Toulouse)で行われる秋のテストマッチでは、フランスリーグ・トップ14のクレルモン・オーヴェルニュ(Clermont Auvergne)で2シーズンプレーした経験を持つ松島がリザーブメンバーとなり、CTB中野将伍(Shogo Nakano)とWTBディラン・ライリー(Dylan Riley)が先発メンバーに入った。

 ニュージーランド出身のジョセフHCは「フィジカル面をもう少し強化したい」と述べ、「幸太朗は攻撃の武器だが、ディフェンス面ではプレッシャーをかけられてしまう」と説明。「彼をベンチに置くことで、その辺りのプレッシャーが軽減される」とし、「後半に展開が少しルーズになったとき、幸太朗が試合にインパクトを与えるだろう。彼は危険な存在になる」とも語った。

 SH齋藤直人(Naoto Saito)、SO李承信(Lee Seung-shin)、WTBシオサイア・フィフィタ(Siosaia Fifita)、FLピーター・ラブスカフニ(Pieter Labuschagne)が新たに先発メンバーに名を連ねた一方で、12日のイングランド戦で先発した山沢拓也(Takuya Yamasawa)、流大(Yutaka Nagare)、ゲラード・ファンデンヒーファー(Gerhard van den Heever)、テビタ・タタフ(Tevita Tatafu)は控えに回るか、登録メンバーから外れた。

 ジョセフHCは、「選手たちに極限のプレッシャーの中で自分たちを試す機会を与えるというのが、このチームの精神的背景だ」とし、「フランスW杯(Rugby World Cup 2023)に向けて代表に選ばれたとき、それがどのようなものか味わうことが重要だ」と語った。

 フランスとのテストマッチに向けた登録メンバーは以下の通り。

先発メンバー:稲垣啓太(Keita Inagaki)、坂手淳史(Atsushi Sakate)、具智元(Jiwon Gu)、ワーナー・ディアンズ(Warner Dearns)、ジャック・コーネルセン(Jack Cornelsen)、リーチマイケル(Michael Leitch)、ピーター・ラブスカフニ、姫野和樹(Kazuki Himeno)、齋藤直人、李承信、シオサイア・フィフィタ、中村亮土(Ryoto Nakamura)、中野将伍、ディラン・ライリー、山中亮平(Ryohei Yamanaka

リザーブメンバー:堀越康介(Kosuke Horikoshi)、クレイグ・ミラー(Craig Millar)、竹内柊平(Shuhei Takeuchi)、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(Wimpie van der Walt)、テビタ・タタフ、流大、中尾隼太(Hayata Nakao)、松島幸太朗

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