【11月18日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は18日、同国のアジア太平洋地域への関与について展望を示し、地域内での「対立」を終わらせるよう呼び掛けた。

 米中の対立が深まる中、フランスは域内での戦略の立て直しを図っている。

 マクロン氏は、タイ・バンコクで開催されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて開かれた財界人との会合で演説。「われわれは覇権主義や対立に反対し、安定を支持する」として、インド太平洋地域に海外県・海外領土を持つフランスを含む地域の大国が安定をもたらす役割を果たし、対立を回避すべきだと訴えた。

 また、ロシアのウクライナ侵攻が世界の主要な不安定化要因であり、アジアを含むすべての国に行動する義務があることを認識すべきだと指摘。「この戦争は著しい不安定化をもたらすものであり、みなさんの問題でもある」とし、フランスはそれについてコンセンサスが広がるよう努力していると述べた。(c)AFP