塩・アルカリ土が「金と銀のビーチ」に生まれ変わる 中国
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【11月18日 People’s Daily】中国・寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)塩池県(Yanchi)にある万ムー(1ムーは約667平方メートル)塩・アルカリバイオテクノロジー産業パークでは、800近い養殖ハウスにウリや果物類ではなく、スピルリナが栽培されている。
近年、同県は現実に即して、漁業養殖、藻類加工企業を誘致し、2500ムー(約1.6平方キロメートル)の養殖基地を建設した。現在では、産業パークはスピルリナ500トン、フィコシアニン20トンの年間生産量を達成し、製品は国内外でよく売れている。この事例は、地域の状況に応じた発展をはかるには、発想の転換に長け、積極的に行動することによってのみ、産業構造の持続的な改善や、産業の良好な発展を実現し、質の高い開発の道を歩むことができることの証明となっている。
地域の状況に応じて、すべては実際から出発し、既存のリソースから方法を見つけ、「最適解」の模索から出発する必要がある。塩池県には28万ムー(約186平方キロメートル)近い塩・アルカリ土があり、pH値はおおむね9以上だ。スピルリナ養殖には高アルカリ性かん水を必要とし、塩害地の地下水でかん水を配合するには、非常に便利だ。また、この地域の日照時間は長く、藻類の成長に必要なエネルギーを確保できる。それに、塩害地域の賃貸料は安く、敷地の運営・維持コストを下げた。見方を変えれば、かつて開発の制約になっていたものが、特色ある質の高い資源になる可能性もある。
地域の状況に応じて、比較優位の追求、技術革新による産業発展の強化、持続的な競争力の育成にも焦点を当てる必要がある。製品の付加価値を高めるため、産業パークの一部の企業は、フィコシアニン抽出技術を導入し、遠心分離によって最も栄養価の高いフィコシアニンを分離し、フィコシアニン試薬を生産している。産業チェーンを拡張してから、現地は、その資源の優位性を発揮するだけでなく、技術の翼を立て、スピルリナ産業のさらなる成長のための発展スペースを拡大させた。
地域の状況に応じることは、「生産」と「土地」を合わせるということでもある。グリーン開発の方向性を堅持し、循環型経済の道を歩むことは、業界がより大きく、強く成長するための重要な保障となる。現在、産業パークはスピルリナをハウスからガラスパイプに移すことを検討している。今後、養殖施設の空間レイアウトの改善を通じ、一体化した循環型養殖を実現する「光藻魚のカーボンニュートラル一体化」モデルプロジェクトも計画・構築していく。
砂漠と藻の不思議な組み合わせは、インスピレーションをもたらす。地域の資源を深く掘り下げ、技術革新を強力に推進し、資源節約型、エコフレンドリー型、品質効率型の持続可能な発展の道を歩むことで、劣位性を優位性に変え、優位性を培い効率を高め、経済発展と生態系保護のウィンウィンを実現できるだろう。より広い世界とより潜在力のある発展スペースに向け、地域の状況や的確な施策に合わせ、資源の優位性を効果的に発展の優位性に変えれば、質の高い発展への道はますます広がるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News