【11月18日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2022)は17日、伊トリノ(Turin)でシングルスのラウンドロビン2試合が行われ、大会第8シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz)は7-6(7-4)、6-7 (5-7)、6-2で第5シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)との激闘を制し、ベスト4入りを果たした。

 けがで辞退した世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に代わり、直前に出場が決まったフリッツは、初戦で第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破する素晴らしいスタートを切った。

 しかし、2試合目では第3シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に敗れており、この日のオジェ・アリアシム戦は、互いに準決勝進出を懸けた大一番となっていた。

 ビッグサーバーである両選手は弾丸サーブを打ち合うなどし、第1セットは一つのブレークポイントを許さないままタイブレークに突入。フリッツが6-3とリードした後、2本目のセットポイントをものにした。

 第2セットも両者譲らぬ展開で再びタイブレークにもつれると、今度は22歳のオジェ・アリアシムが主導権を握った。最終セットはフリッツがついにブレークに成功して4-2とリードした後、2時間44分に及ぶ大激戦を制した。

 この日行われたグリーン・グループのもう一つの試合では、ナダルがすでに準決勝進出を決めているルードに7-5、7-5で勝利し、グループ敗退が決まっていた中でどうにか面目を保った。

 レッド・グループでは、第7シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がすでに4強入りを決めており、18日に対戦するステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)とアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)の勝者が準決勝に駒を進める。(c)AFP