【11月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)は17日、ミック・シューマッハ(Mick Schumacher)との契約を今季限りで打ち切り、来季の正ドライバーにニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)を迎えると発表した。

 通算7度の総合優勝を誇るミハエル(Michael Schumacher)氏を父に持つ23歳のミックは、自身のツイッター(Twitter)アカウントに「道は決して閉ざされていない。逆境は人をより強くする」と投稿し、「F1への炎を燃やしている。スターティンググリッドに戻るために、懸命に闘ってみせる」とシート復帰への闘志を示した。

 今週末に行われるシーズン最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2022)がハースとの2年契約の最後のレースとなるミックはまた、「とても失望しているという事実を隠すつもりはない」とした一方で、ハースでの数年間が「自分を成熟させてくれた」ともつづった。

「浮き沈みはあったが、着実に成長してたくさんのことを学んだし、今は自分がF1にふさわしいと確信している」

 今季不本意な結果に終わったハースは、35歳のヒュルケンベルグと30歳のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)というベテランドライバーの起用を選択し、ミックを切り捨てる決断をした。

 チーム代表のギュンター・シュタイナー(Guenther Steiner)氏は、この日リリースされた発表文で「ニコがチームに経験と知識の基盤をもたらしてくれるのは明らかだ」とし、ヒュルケンベルグは「予選突破において素晴らしく、堅実さがあり、信頼できるレーサーだ」と称賛した。(c)AFP/Tim COllINGS