【11月18日 AFP】ウクライナのオンブズマン、ドミトロ・ルビネツ(Dmytro Lubynets)氏は17日、同国軍が今月ロシアから奪還した南部ヘルソン(Kherson)市で、「おぞましい」規模の拷問が行われていたことが明らかになったと発表した。

 ヘルソンでは先週、ロシア軍が8か月にわたる占領を終えて撤退して以来、虐待や拷問に関する凄惨(せいさん)な証言が出始めている。ルビネツ氏は、「こんな規模はかつて見たことがない。おぞましい規模だ」と述べた。

 同氏によると、当局は複数の「拷問室」を発見。拘束されたウクライナ人は、電気ショックを与えられたり、金属パイプで殴られたりした末、殺されていた。ある男性は45日間監禁され、「その間に数十人が拷問されるのを見た」と話しているという。こうした場所は今後さらに多く見つかる見通しだとされる。

 AFPも、ロシア軍と親ロシア派武装勢力に数週間拘束され、殴られたり電気ショックを与えられたりしたというヘルソン住民の男性から話を聞いている。(c)AFP