【11月19日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)ウラド後旗では初冬を迎え、草原の牧民たちが冬の閑散期に梭梭(ソウソウ)という在来種の低木を植えるとともに、貴重な中医薬材として知られるニクジュヨウを人工接種して、生態系を回復すると同時に増収を図っている。

 バヤンノール市に位置するウラド草原は、同自治区に分布する九つの草原のうちの一つで、面積は7600万ムー(約507万ヘクタール)余り。

 ウラド後旗地方政府は、多くの牧民が防風と防砂の効果がある梭梭を植えることを支援、指導し、梭梭にニクジュヨウを人工接種する技術を導入している。これにより、年間1ムー(約667平方メートル)当たり40キロ以上のニクジュヨウを収穫することが可能で、1ムー当たりの収入は600元(1元=約20円)以上にもなる。

 現在、同旗の接種プロジェクト実施面積は既に15万ムー(1万ヘクタール)に達している。(c)Xinhua News/AFPBB News