【11月17日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は17日、米国とロシア双方の情報機関トップがトルコの首都アンカラで14日に会談したことに関連し、両国とも核兵器を使用する計画はないとの見方を示した。

 エルドアン氏は、20か国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するため訪問したインドネシアで報道陣に対し、「わが国の情報機関トップから得た情報によれば、今のところ、双方とも核兵器を使用することはないだろう」と述べた。

 ロシア対外情報局(SVR)のセルゲイ・ナルイシキン(Sergei Naryshkin)長官と米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ(William Burns)長官は14日、アンカラで会談し、ウクライナに侵攻したロシアによる核兵器使用の懸念やロシアが拘束している米国人の処遇をめぐって協議していた。これは2月のウクライナ侵攻開始以来、米ロ政府間の最高レベルでの直接会談とみられる。

 米国側はここ数か月、ロシアが自国の領土を脅かされた場合、ウクライナで戦術核を使用する恐れがあると警告していた。(c)AFP