【11月18日 Xinhua News】急成長する中国の新エネルギー車メーカーが、東南アジア市場での事業展開を加速させている。

 電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)はこのほど、マレーシアの複合企業サイムダービー傘下で自動車輸入を手掛けるサイムダービー・オート・インポーツと乗用車輸出の協力協定を締結した。双方はBYDの自動車とサービスの展開を通じ、マレーシアの新エネ車産業発展を推進する。

 新興EVメーカーの合衆新能源汽車はこのほど、タイで小型電動スポーツタイプ多目的車(SUV)「哪吒V(NetaV)」の右ハンドルモデルを発売し、タイに進出した初の中国新興EVメーカーとなった。同社はラオス市場やミャンマー市場にも進出しており、今後はタイを中心に、シンガポールやマレーシア、ベトナム、インドネシアなどの新エネ車市場にも進出を予定している。

 新興EVメーカーの愛馳汽車(Aiways)はこのほど、シンガポールのバージオート(VergeAuto)と協力意向書を締結した。同社は東南アジア地域で5千社を超える協力ディーラーを持ち、同地域の複数の国でEV販売を手がけている。

 自動車業界のアナリストは、東南アジアの自動車市場が今後、年間生産・販売台数200万~300万台の大規模市場になる見通しで、中国メーカーの進出に値する戦略的市場だと指摘。タイでは自動車産業が基幹産業となっており、産業の変革・高度化に備え、政府が複数のEV消費奨励策を発表していると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News