【11月17日 AFP】サッカーW杯(2022 World Cup)が行われるカタールで、強豪国のユニホームを着たインドのファンが「ニセモノ」と英国やフランスのメディアから報じられる出来事があった。これを受け、大会主催者は16日、ファンを擁護するコメントを出した。

 カタールの首都ドーハでは先日、大勢のサポーターによるパレードが行われたが、アルゼンチンやブラジル、イングランドのユニホームを着た参加者の多くはインドや東南アジアの出身で、大会の盛り上げのために報酬を支払われたのではないかと疑惑の目が向けられた。

 また、16日にイングランド代表が宿泊先に到着した際には、ホテルで約200人が出迎えたが、その場にもイングランド人の10倍近い数のインド人ファンが集まった。

 インド人のサポーターは、自分たちは大のサッカーファンだと強調し、疑惑をかけられたことに憤りをあらわにしている。

 そうした中でカタールW杯の組織委員会は、コメントを発表。厳しい言葉を並べながら、ファンを擁護する姿勢を示した。

 組織委は「多くのジャーナリストやコメンテーターが、ソーシャルメディアで彼らが『本物の』ファンかどうか疑問を呈している」とした上で、「われわれはこれらの主張を断固として拒否する。残念であり、驚くに値しないものだ」と非難。「カタール、そして世界は多様なサッカーファンで構成されている。その多くは複数の国と感情的なつながりを共有している」と主張した。(c)AFP