【11月17日 AFP】新型コロナウイルスワクチン未接種のため、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)に出場できなかったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)について、オーストラリアの移民相は17日、来年の同大会出場を認めるビザ(査証)発給を決定したと明かした。

 元世界ランキング1位のジョコビッチは今年、全豪オープン開幕前にオーストラリアから国外退去を命じられ、大会に出られなかった。

 しかし、その後オーストラリアのコロナ規制が大幅に緩和されている中で、移民相を務めるアンドリュー・ジャイルズ(Andrew Giles)氏は、ジョコビッチが大会に再び参加できると話した。

「ジョコビッチ氏のビザが取り消された2022年1月以降、入国要件として定めていたワクチン接種証明書の提出義務を含め、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連するオーストラリアの国境規制は全て解除された」と説明したジャイルズ氏は、「結果として、ジョコビッチ氏は、オーストラリアに入国するための一時的なビザを発給された」と明かした。

 前政権の保守連合はジョコビッチの入国を2025年まで禁じたが、ジャイルズ氏はこの処分を唯一覆すことができるのは移民相であるとし、「権限は、大臣個人によってのみ行使され得る」と話した。(c)AFP