【11月17日 Xinhua News】中国江西省(Jiangxi)南昌市(Nanchang)で12~14日、2022世界VR産業・メタバース博覧会が開かれた。メタバース農業展示エリアには多くの来場者が訪れ、足を止めて見学していた。会場のすぐ近くには、同市紅谷灘区生米街道勝利村のメタバース・仮想現実(VR)デジタル農業モデル基地がある。

 同基地の張南迪(Zhang Nandi)チーフエンジニアは「3Dモデリング技術により、敷地面積346ムー(約23ヘクタール)の基地を実物大で仮想世界に再現した」と紹介した。

 同省はここ数年、重点的に育成するニューエコノミーの新たな原動力としてVR産業を確立しており、メタバースなどの新技術を生産・生活に応用、普及させることを特別にサポートしている。同基地では農業の研究、生産、管理、経営など全プロセスでメタバース技術が応用されている。

 同基地の探求学習指導責任者の羅娟(Luo Juan)氏は「メタバースでは、農業をレジャーやエンターテインメントだけでなく、学習にも活用できる」と説明。多くの団体が見学に訪れており、農業の機能をさらに発展させ、付加価値を高めていると紹介した。

 基地全体の総投資額は約2億元(1元=約20円)で、7月から建設が始まっており、関連製品がまもなく販売される。同種プロジェクトとの比較から試算すると、総合的な運営により投資回収期間は8・64年になると見込まれている。(c)Xinhua News/AFPBB News