英国で2歳児死亡、公営住宅のカビが原因
このニュースをシェア
【11月16日 AFP】英国で15日、公営住宅に住む2歳の男児が、自宅のカビに長期間さらされたことが原因で死亡したことが明らかになった。
検視官発表によると、北西部マンチェスター近郊のロッチデール(Rochdale)に暮らしていたアワブ・イシャク(Awaab Ishak)ちゃんは2020年12月、「家庭環境のカビに長期間さらされたことによる重度の呼吸器疾患」によって死亡した。「カビを除去、予防する対策が講じられなかった」という。
イシャクちゃんは両親と一緒に寝室1部屋の公営住宅に住んでいた。父親は管理運営者に繰り返しカビに関する苦情を申し立てていたという。
ジョアン・カースリー(Joanne Kearsley)検視官は「2020年の英国で2歳児が、自宅のカビのせいで死ぬとは何ということか」と非難。「アワブ君の悲劇的な死は、住宅産業にとって湿気とカビの問題をめぐる知識と意識の向上、理解の深化の必要性という点で決定的な出来事となるだろうし、そうすべきだ」と述べた。(c)AFP