【11月16日 Xinhua News】中国の今年の大型ネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」では、中国製のネックレスやイヤホン、照明器具、スマート加湿器などが海外在住の中国人のショッピングカートに入れられ、中国の消費者が海外の商品を手に入れる「海淘(ハイタオ)」の逆パターンとなる現象が巻き起こった。

「中国の革製品の街」として知られる広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)花都区は、かばんの輸出が年間7億個を超え、全国の6割以上を占める。越境電子商取引(EC)が盛んで、広州税関管轄下の花都税関が11月に入ってから取り扱った輸出商品は160万個を超える。

 広州市の貿易会社、広州市錦瑜貿易の通関責任者、劉顕燁(Liu Xianye)さんによると、ダブルイレブン期間中の同社の越境EC輸出額は400万元(1元=約20円)近くに上った。輸出先はタイやラオス、ミャンマーなど。同社の今年1~10月の越境ECを利用した輸出件数は24万件、輸出額は約7304万元になる。

 花都税関の郭剣清(Guo Jianqing)副税関長は、輸出ECプラットフォームに求められる納期や物流の即時性に対応するため、企業が「花都-広西チワン族自治区-東南アジア」「花都-珠海-香港」などの物流ルートを新たに開設することを奨励し、中国製品の世界に向けた販売を後押ししていると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News