【11月16日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は15日、マッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表が解任されるという報道を「まったく根拠のない」ものだと否定した。

 伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)は、戦略ミスが続いて年間優勝争いで失速した今季の代償をビノット代表が払わされると伝え、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のフレデリック・バスール(Frederic Vasseur)代表が、来年1月1日から後任に就く方向だと示唆した。

 しかしフェラーリは、この報道を全面的に否定。「スクーデリア・フェラーリ(Scuderia Ferrari)代表マッティア・ビノットの地位に関する特定メディアの臆測に関して、フェラーリはこうしたうわさがまったく根拠のないものだと宣言する」とSNSに投稿した。

 ガゼッタ・デロ・スポルトは、ビノット代表が就任した2019年から、フェラーリは「最終戦まで」タイトル争いを続けることができておらず、「2022年も例外ではなかった」と指摘。「スタートは素晴らしかったが、後半戦は競争力を欠き、レッドブル(Red Bull)がドライバーズとコンストラクターズの両タイトルを大差で獲得した」と報じている。

 フェラーリにドライバーズ選手権のタイトルをもたらしたのは、2007年のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が最後で、チームは2008年を最後にコンストラクターズ選手権優勝からも遠ざかっている。(c)AFP