【11月16日 AFP】国際プロサッカー選手会(FIFPro)は15日、前例のない過密日程により、W杯カタール大会(2022 World Cup)に出場する選手はけがのリスクが非常に高まっていると警告した。

 報告書を発表したFIFProは、クラブでの活動が終わってから20日のW杯開幕までの間、選手が休める時間が足りないと強調し、「多くの選手が準備に当てられる時間は平均して7日、(W杯を終えクラブの活動に復帰するまで)回復に当てられる時間は8日で、通常の4分の1となっている」と指摘。「これでは筋肉系のけがや精神的ストレスのリスクを増大させる可能性が高い」とした。

 今年のW杯は、大半のトップ選手がプレーしている欧州のシーズン中に開催される史上初の大会となっている。

 主要リーグはW杯前に中断期間がなかっただけでなく、12月18日に行われるカタール大会決勝の数日後には再開される。FIFProは「W杯前後の準備と回復の時間が大きく減少したことは、選手の健康に不吉な脅威を及ぼし、最適なパフォーマンスを阻害する」と記した。(c)AFP