【11月16日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、チームを保有するグレーザー(Glazer)家はチームのピッチ上での成功を「気にかけていない」と述べ、再びクラブ批判を行った。

 バロンドール(Ballon d'Or)を5回受賞しているロナウドは、エリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督が就任した今季、ユナイテッドで主力の座を失っている。10月には途中出場を拒否して無断退席し、クラブに処分を科されると、その後に復帰してアストン・ビラ(Aston Villa)戦では主将も務めたが、W杯カタール大会(2022 World Cup)前最後の試合となった13日のフラム(Fulham)戦ではベンチ入りメンバーからも外れた。

 するとロナウドは同日、テレビ番組のインタビューで、クラブに「裏切られた」と感じていると発言し、上層部が自身を追い出そうとしているという考えを示した。

 14日に公開されたインタビューの別の部分でも、クラブに対する攻撃は続いた。2003年から2009年の1回目の所属時期にユナイテッドで名を上げ、昨年復帰したロナウドは、2005年からクラブを保有するグレーザー家とは言葉を交わしておらず、オーナーはクラブにとっての最善の利益を真剣に考えていないと話している。

「グレーザー家はクラブを気にかけていない。プロスポーツとしてはね。知っての通り、マンチェスター・ユナイテッドはマーケティングクラブだ」としたロナウドは「彼らはマーケティングを通じてお金を稼ぐ。スポーツについては、あまり気にかけていないというのが僕の意見だ」と話した。

「ファンは常に正しい。ファンは真実を知るべきだと思うし、選手がクラブにベストを望んでいることを知るべきだ。自分もこのクラブにはベストを望んでいる。それがマンチェスター・ユナイテッドに来た理由だ」

 ロナウドの前回所属時には、プレミアリーグ優勝3回を飾り、さらに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を果たしたユナイテッドだが、2017年を最後にタイトルから遠ざかっている。ロナウドの件について、クラブは14日に「事実関係が完全に確認され次第、対応を検討する」と発表している。(c)AFP