【11月15日 AFP】ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の初期作品2点が15日、米ニューヨークで競売に掛けられる。ウォーホルのおいが出品したもので、両作品の出品は初めて。

 出品したのはウォーホルの兄の息子で、イラストレーターのジェームズ・ウォーホラ(James Warhola)氏(67)。ウォーホルは本名から「a」を取った名前を使用していた。

 作品はいずれも、ウォーホルが20歳の美術学生だった1948年に故郷ペンシルベニア州ピッツバーグ(Pittsburgh)で描いたもの。

 競売会社フィリップス(Phillips)によれば、落札予想価格は自画像「Nosepicker 1: Why Pick on Me(鼻をほじる人1:なんで俺)」が30万~50万ドル(約4200万~7000万円)、「Living Room(居間)」が25万~45万ドル(約3500万~6300万円)。

 1970年代後半に2点が載せられていた車ごと盗まれたが、車は無事戻り、作品も無傷だったという。

 ウォーホラ氏はAFPに対し、「両親も亡くなり、この2点を売ったお金を6人きょうだいで分け合おうと思う」と話した。

 ウォーホルのマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の肖像画は5月、1億9500万ドル(現在のレートで約270億円)超で落札された。

 今回出品される2点はそこまでの高値は付かないとみられている。しかし、ウォーホラ氏は「叔父の作品にこれほど高値が付くようになったなんて、信じられない」「アンディ叔父さんは喜んでいると思う」と話した。

 映像は10日撮影。(c)AFP