【11月15日 AFP】ウクライナのルスラン・ストリレツ(Ruslan Strilets)環境保護・天然資源相は14日、ロシアはウクライナ侵攻により引き起こされた環境破壊の責任を負うべきだと主張した。

 ストリレツ氏は、エジプトのリゾート、シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)で開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で行われた記者会見で、「ロシアはウクライナのみならず、全世界に対し責任を負わなければならない」と指摘した。

 また、ロシアの侵攻により引き起こされた環境破壊を評価するためのプラットフォームを開発中だと明らかにした。開発中のプラットフォームは「環境や気候に対する被害を評価するための国際的アプローチを統一する」とともに、「武力紛争の影響を受けた環境を回復するための国際協力を強化する」ことが期待されるという。

 ロシアのウクライナ侵攻による直接的な二酸化炭素(CO2)排出量は、3300万トン相当と推定される。一方、インフラ再建による排出量は4900万トンに達する可能性がある。

 ストリレツ氏によると、これまでに2200件を超える環境破壊が報告されている。(c)AFP