【11月15日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は15日、インドネシア・バリ(Bali)で開催されている20か国・地域首脳会議(G20サミット)でビデオ演説を行い、今こそロシアの「破壊的な」戦争を終わらせ、「多くの命を救う」時だと訴えた。

 AFPが入手した演説動画でゼレンスキー氏は「今こそロシアの破壊的な戦争を終わらせるべきであり、そうできると確信している」と述べ、終戦が実現すれば「多くの命が救われる」と述べている。

 会場には中国の習近平(Xi Jinping)国家主席や米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領がいた。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は欠席し、代わりにセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が出席している。

 ゼレンスキー氏はさらに、プーチン氏が核兵器の使用を示唆したことに言及。ロシアを除く「G19」が、「核の脅し」は許されないと明確に示したことに感謝した。

 さらにロシアがウクライナの主要インフラを攻撃の標的にしていることについて、「寒さを武器にしようとしている」と非難した。(c)AFP