【11月15日 Xinhua News】中国自動車情報サイト大手「汽車之家(オートホーム)」の項碧波(こう・へきは)最高技術責任者(CTO)は10日、中国上海市嘉定区で開かれた「2022中国自動車フォーラム」のシリーズイベント「新情勢下における自動車業界の運営と市場発展フォーラム」で、汽車之家のプラットフォームで自動車情報を見るユーザーは年間1億5千万人に上ると明らかにした。その上で、同社が見る、選ぶ、買う、使うという各段階でユーザーデータを分析した結果、消費者層、技術の蓄積、製品の品質、消費文化などの面から見て、中国ブランドの新エネルギー車(NEV)はすでに海外ブランドに太刀打ちできる実力を備えているとの認識を示した。

 項氏は、中国の自動車消費者層の若年化傾向は注目に値すると指摘。消費者の規模の変化と消費の好みから見て、若年化傾向は新エネ車の消費促進にプラスに働くとの見方を示した。現在、30歳以下の若年層は自動車消費者の3割強を占めており、若者はカスタマイズや個性化をより追求し、外観や見た目も気にしており、新エネ車のより「個性的」で「見た目が良い」デザインはまさに若者が注目するポイントに合致するという。

 また、中国では女性の経済力が高まり、独立性が強まるのに伴って、自動車消費者に占める女性の割合は30%を超えるようになっている。特に新エネ車のスマート運転支援レベルが向上することで、運転自体がますます気軽なものになっていることから、新エネ車購入者に占める女性の割合はさらに上昇する余地がある。項氏によると、汽車之家の調査研究データでは、多くの女性にとって「ガソリン車への思い入れ」は無く、新エネ車の受容度は73%に上るという。さらに、女性の新エネ車ユーザーも若年化が進んでおり、より大きな消費の潜在力を備えている。

 中国の新エネ車は、質の面でも大幅な向上を実現している。汽車之家の新車品質データ(購入から2~12カ月経過した新車100台当たりの平均故障数)によると、21年の中国製新エネ車全体の質は前年より31・4%上昇し、顕著に改善した。ブランド別による品質ランキングでは、平均ラインを上回った7ブランドのうち五つは中国ブランドで、海外ブランドは二つだった。(c)Xinhua News/AFPBB News