【11月15日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は14日、解放された要衝ヘルソン(Kherson)市を訪問した。

 ロシア軍は11日、ヘルソン州の州都である同市から撤退。その後、ウクライナ軍が市内に入っていた。

 ゼレンスキー大統領は、事前予告なくヘルソンを訪問。大統領府は、市庁舎に青と黄色の国旗が掲げられる中、胸に手を当てて国歌を歌うゼレンスキー氏の映像を配信した。

 ゼレンスキー氏は、「これはロシアがわが国で行ったことであり、殺傷能力があることを全世界に示した。だが、われわれの軍、国家警備隊、情報機関のすべてが、ウクライナを殺すことは不可能だと示した」と述べ、自国軍をたたえた。

 ヘルソン市はロシアによる侵攻で、主要都市としては最初に陥落した。何か月にもわたる占領に耐えてきた市民は、安堵(あんど)の表情を見せている。

 同市の完全奪還により、ウクライナにはヘルソン州全体への道が開かれる。同州を奪還できれば、西は黒海(Black Sea)、東はアゾフ海(Sea of Azov)両方へのアクセスを確保できる。

 映像はウクライナ大統領府が14日撮影・提供。(c)AFP