【11月15日 AFP】キューバ野球連盟(FCB)は14日、来年3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表を一部発表し、米大リーグ(MLB)選手2人がメンバーに選ばれた。キューバが米国に亡命した選手を代表に招集するのは初めて。

 招集されたのは、デトロイト・タイガース(Detroit Tigers)のアンディ・イバニェス(Andy Ibanez)内野手とニューヨーク・メッツ(New York Mets)のヨアン・ロペス(Yoan Lopez)投手。ともに29歳で、2014年に亡命した。

 両選手に加え、メキシコプロ野球のウインターリーグ、リーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ(LMP)のナランヘロス・デ・エルモシージョ(Naranjeros de Hermosillo)でプレーするエリアン・レイバ(Elian Leyva)もメンバー入りした。

 その他の選手はまだ発表されていないものの、地元メディアによるとアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)でプレー経験があるヤスマニー・トマス(Yasmany Tomas)外野手と、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に所属するミゲル・バルガス(Miguel Antonio Vargas)内野手も招集される見通しだという。

 キューバでは選手が高額な給与を求めて外国のプロリーグに移籍することが慣例的に禁止されており、そのため多くの選手が代表メンバーとして国外遠征中に亡命している。昨年メキシコで開催されたU-23野球ワールドカップ(WBSC U-23 Baseball World Cup)では、メンバー24人のうち史上最多となる半数が亡命した。(c)AFP