【11月15日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2022)は14日、伊トリノ(Turin)でシングルスのラウンドロビン2試合が行われ、大会第7シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が第2シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を6-4、7-6(7-4)で下し、白星発進を切った。

 世界ランキング8位のジョコビッチは、シーズン上位8選手が出場する同大会で最多タイとなる6度目の優勝を目指している。

 この日は最初のゲームでブレークに成功すると、その後のサービスゲームでは危なげないプレーを見せ、第1セットを先取。第2セットではタイブレークで5-1と一気にリードを奪ってから3ポイントを返されたが、最初のマッチポイントで勝負を決めた。

 ジョコビッチに敗れたチチパスは、世界1位に浮上する可能性が消滅。初戦で敗れた第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が優勝しない限り、負傷で今大会を欠場しているカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が今年を1位で締めくくることになる。

 同組のもう一つの試合では、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に6-7(7-9)、6-3、7-6(9-7)で勝利した。

 2月にロシアがウクライナ侵攻を開始した直後、優勝したドバイ選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2022)で平和を訴えていたルブレフは、この日の試合後もテレビカメラのレンズに「平和こそ全て」とメッセージを書いた。

 この日の結果、ストレートで勝利したジョコビッチがルブレフを抑えて組首位に立っている。(c)AFP