【11月14日 AFP】スペイン・バルセロナ(Barcelona)のエジプト博物館(Egyptian Museum)で13日、環境活動家がミイラのレプリカが入ったガラスケースなどに粘性の液体をかけた。

 ニュースサイト、プブリコ(Publico)に掲載された動画によると、活動家2人がコカ・コーラ(Coca-Cola)のボトルに入った赤と茶色の液体をミイラのケースや、周りの壁の額装された絵にかけた。

 2人はその後、手のひらを別の展示物に貼りつけ、コカ・コーラのロゴをもじったマークが描かれ、「環境の正義」と書かれた横断幕を広げた。

 警察が現場に到着すると2人は協力的な姿勢を見せ、逮捕は免れた。博物館側は損害賠償を求める意向を示している。

 コカ・コーラは、エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の主要スポンサーの一つ。横断幕には「COP」と「Coca-Cola」を合成したロゴが描かれていた。

 2人は、今月5日にマドリードの美術館でフランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco Goya)の絵に手を接着させたスペインの環境団体「フツロ・べへタル(Futuro Vegetal)」のメンバー。

 同団体は「現在、世界のプラスチックの99%は化石燃料から作られている」と指摘。「プラスチック汚染の世界的リーダー(コカ・コーラ)が化石燃料に全面依存していることを考えると、COP27のスポンサーとしての影響力を行使して商業的利益を追求しないと信じるのは難しい」と主張している。

 映像は13日提供。(c)AFP