【11月14日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の開幕まで10日を切る中、アルゼンチン、ブラジル、イングランドのユニホームカラーに身を包んだ数千人の移民労働者が11日、カタール・ドーハで集会を開催した。

 AFPの記者によると、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、そしてイングランド代表のハリー・ケイン(Harry Kane)を応援するファンが、行進するためにドーハの臨海部に集結したという。

 参加者の多くは主にインドサッカーの拠点である南部ケララ(Kerala)州や、人口約280万人のカタールにある約75万人のインド人コミュニティーから集合。ソーシャルメディアで企画されたイベントに現れたこの大群衆は、W杯のカウントダウン時計を目指して太鼓の後に続いて行進した。

 カタールでデモや集会が行われるのは珍しく、普段は厳しい警備に直面するものの、この日は警察も一定の距離を保ってファンの様子を見守っていた。

 外国人労働者の扱いをめぐってカタールに厳しい視線が向けられている中、今回のイベントに参加した人々の大半が、雇用主に見つかりたくないとの理由でフルネームは明かそうとしなかった。

 カタールW杯のチケットを最も多く購入しているのは同国の居住者で、10ドル(約1400円)程度の手頃なチケットは移民労働者用に確保されている。インドもまた、チケット販売の主要なマーケットとなっている。

 映像は11日撮影。(c)AFP