【11月16日 People’s Daily】第5回中国国際輸入博覧会(CIIE)が11月5~10日に上海で開催された。企業ビジネス展示会場では多数の新製品が登場し、世界中の企業が互いに恩恵を受けるプラットフォームとなった。世界のトップ企業500社と各業界の大手企業280社が参加し、リピート率は90%近くに達している。世界の4大穀物企業、種子業界の主要3社、医療機器業界のトップ10社、薬品業界のトップ10社がすべて参加した。

 開幕より45日前の9月22日、CIIEに5回連続参加となるオムロン(OMRON)の卓球ロボットが中国上陸第1号となった。2013年に誕生したこの卓球ロボットは「世界初の卓球コーチロボット」としてギネスブックに認定され、現在は第7世代にバージョンアップされている。

「旧友」だけでなく新たな「友人」も訪れている。今年、アイスランドは初めて輸入博に参加し、海産物や酒、チョコレート、化粧品などを出品した。アイスランド駐中国大使のイブレ氏は「アイスランドと中国は貿易、観光、イノベーション、持続可能な開発、気候変動対策、再生可能エネルギーなどの分野で緊密に協力している」と話す。

 CIIEは世界で初めて輸入をテーマにした国家レベルの展示会。企業ビジネス展示会場は食品・農産物、自動車、技術機器、消費財、医療機器・医薬品、サービス貿易の6エリアで構成されている。成約額は第1回の578億3000万ドル(約8兆2118億円)から毎回増え続け、第4回は784億2000万ドル(約11兆1356億円)に達した。世界中の企業が中国市場に羽ばたく絶好のチャンスをつかもうとしている。ドイツの製薬会社ベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim)は初出展で2億元(約39億4200万円)の契約を獲得し、2回目の出展で中国市場進出の足場を固めた。

 CIIEは中国と世界市場を結びつけ、産業の統合、イノベーションを促進する重要なプラットフォームとなっている。国際情勢がどのように変化しても中国の開放の扉はますます広がり、世界のすべての国がその恩恵を受けることとなる。(c)People’s Daily/AFPBB News