【11月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が13日、テレビ番組のインタビューで、クラブに「裏切られた」ように感じていると話し、エリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督らクラブ幹部が自身を無理やり追い出そうとしていると暴露した。

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 バロンドール(Ballon d'Or)を5回受賞しているロナウドは、テン・ハーフ監督が就任した今季、ユナイテッドで主力の座を失っている。10月には途中出場を拒否して無断退席し、クラブに処分を科されると、その後に復帰して前週のアストン・ビラ(Aston Villa)戦では主将も務めたが、W杯カタール大会(2022 World Cup)前最後の試合となった13日のフラム(Fulham)戦ではベンチ入りメンバーからも外れた。

 ロナウドは英テレビ番組の「ピアーズ・モーガン・アンセンサード(Piers Morgan Uncensored)」で、監督について「彼をリスペクトしていない。向こうがこちらをリスペクトしていないからだ」と話し、「監督だけじゃない。クラブ周辺の2、3人についても、裏切られたと感じている」と明かした。

 そして、クラブ幹部に追い出されそうになっているのかと問われると、「そうだ。裏切られた気がするし、僕を望んでいない人間が何人かいるのを感じる。今年だけでなく、去年からだ」と答えた。

 ロナウドは昨オフにイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)からユナイテッドに復帰した。前回の所属時は、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督の下で黄金時代を築き、プレミアリーグ優勝3回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇1回を経験。世界最優秀選手賞にあたるバロンドールも初めて受賞した。

 しかし昨季はロナウドが公式戦24ゴールを挙げた一方で、チームは悲惨なシーズンを過ごし、リーグ戦6位でチャンピオンズリーグ出場を逃した。今季開幕前、ロナウドは退団を図っていると報じられたが、移籍合意に達するクラブは現れなかった。

 復帰して気づいた点について、ロナウドは「サー・アレックスが去ってから、このクラブには何の進化も見られなかった。何も変わっていなかった」と指摘し、「このクラブにはベストを求めている。それがマンチェスター・ユナイテッドへ来た理由だ」としつつ、次のようにこぼした。

「しかしクラブ内部には、(マンチェスター・)シティ(Manchester City)やリバプール(Liverpool FC)、現在のアーセナル(Arsenal)のようなトップレベルに達するのを阻んでいるものがある。個人的な意見では、こうした側面を持つクラブが頂点にいるべきだが、残念ながらそうなっていない」

 ユナイテッドは現在、首位アーセナルと勝ち点11差の5位につけている。(c)AFP