【11月14日 AFP】ラグビーテストマッチが13日、スコットランド・マレーフィールド(Murrayfield)で行われ、ニュージーランドが31-23でスコットランドを下した。スコットランドのグレガー・タウンセンド(Gregor Townsend)ヘッドコーチ(HC)は、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)を破る過去最大のチャンスを逃したと話した。

 ニュージーランドはサミソニ・タウケイアホ(Samisoni Taukei'aho)とマーク・テレア(Mark Telea)が早々にトライを決めて8分までに14-0とリードし、快勝を収めるかに見えたが、その後は1時間近く無得点。

 それに対し、スコットランドはオーストラリア戦とフィジー戦でメンバーから外され、物議を醸していたフィン・ラッセル(Finn Russell)が復帰戦でチームをうまく操り、試合の主導権を奪取。ペナルティートライとダーシー・グラハム(Darcy Graham)のパスカットからのコーナーへのトライで15分までに同点に追いつき、さらにラッセルのペナルティーゴール(PG)3本でリードを奪った。

 しかし試合残り20分、好機での冷静さで大きく上回ったニュージーランドは、スコット・バレット(Scott Barrett)のトライとジョーディー・バレット(Jordie Barrett)のコンバージョンで逆転し、さらにテレアがこの日2本目のトライを決めて夢のような代表デビュー戦を締めくくった。

 タウンセンドHCは、「ニュージーランドとの対戦機会はさほど多くなく、きょうは彼らを倒す最大の機会だった」と振り返り、「誇りに思うべき部分は多くあるが、成し遂げられなかった。世界最高峰のチーム相手に、0-14から反発力を示したが、勝つことはできなかった」と悔やんだ。

 対するオールブラックスは、昨季から年をまたいで8戦6敗の時期もあったが、これで6連勝。スコットランド戦の無敗も32試合に伸ばした。(c)AFP/Kieran CANNING