【11月14日 Xinhua News】中国の高基準農地は年内に10億ムー(約6667万ヘクタール)となり、高効率節水かんがい面積は4億ムー(約2667万ヘクタール)を超える。河南省(Henan)でこのほど開かれた「第1回全国スマートかんがいフォーラム・国家かんがい農業グリーン発展連盟会議」で明らかになった。

 フォーラムに出席した農業農村部農地建設管理司の呉洪偉(Wu Hongwei)副司長は今後の方針として、プロジェクト、農法、品種による節水を強化し、高効率節水かんがいの普及を加速させる考えを示した。プロジェクトによる節水では、高基準農地の建設を強力に推進する。各地域の状況に基づき高効率節水かんがいを発展させ、散水や点滴、パイプラインなどの各種かんがい方式を普及させる。農法による節水では、水と肥料の一体化、土壌水分の保持、深耕や下層心土の破砕による土壌改善などの節水措置を強力に進める。品種による節水では、各地域の状況に基づき品種構成や空間配置を調整し、干ばつに強い品種の育成と普及に力を入れる。

 中国農業科学院農地かんがい研究所の周国民(Zhou Guomin)所長は、中国のかんがい技術の発展は長年にわたり、農業と農村の現代化プロセスとともに歩んできたと説明。中国の農地面積の約半数を占めるかんがい農地は全国の食糧の75%、経済作物の90%以上を生産しているとし、かんがい技術の発展は中国の食糧安全保障に重要な役割を果たしてきたと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News