【11月13日 AFP】米テキサス州ダラス(Dallas)で開催されていた航空ショーで12日、第2次世界大戦(World War II)中に製造された大型爆撃機と戦闘機が空中衝突する事故が起きた。連邦航空局(FAA)が明らかにした。

 衝突したのは、ボーイング(Boeing)の戦略爆撃機B17「フライングフォートレス(Flying Fortress)」と、ベル・エアクラフト(Bell Aircraft)の単発単座式戦闘機P63「キングコブラ(Kingcobra)」。搭乗していた人数や生存者の有無は不明。

 2機は、ダラス・エグゼクティブ空港(Dallas Executive Airport)で開かれていた「ウイングス・オーバー・ダラス航空ショー(Wings Over Dallas Airshow)」の午後のプログラムに参加していた。

 ソーシャルメディアに投稿された、事故の様子を撮影した複数の動画からは、爆撃機に向かって戦闘機が降下し、衝突する様子が確認できる。機体は空中分解した後、地面に激突して爆発。大きな火炎と黒煙が上がった。

 FAAは、国家運輸安全委員会(NTSB)と共に事故調査に乗り出すと発表した。

 4基のエンジンを搭載したB17は、性能の高さから最も量産された爆撃機の一つ。第2次大戦では連合軍の対独戦勝利に大きな役割を果たした。やはり大戦中に開発されたP63は、実戦ではソ連空軍のみが使用した。(c)AFP