【11月13日 Xinhua News】第25回日中カラオケコンクールの決勝大会がこのほど、東京で開催され、日本人が中国の歌を、中国人が日本の歌をそれぞれ歌い、友情の懸け橋を築いた。

 今年は、来日間もない中国人留学生や定年退職した76歳の日本人ら、中日双方から34組、計38人が参加した。多くの参加者が、今年のコンクールは中日国交正常化50周年の良い記念となり、大きな意義があると話した。

 コンクールの総合プロデューサー、胡文娟氏は、中日国交正常化50周年に当たり、また新型コロナウイルスが流行して3年目となる今年も、この交流イベントを開催し続けていることに特に意義を感じると述べた。

 約2時間半にわたるパフォーマンスの末、日本人部門では「梨花頌」を歌った清水博美さんが、中国人部門では「Time goes by」を歌って会場を感動に包んだ孫馨妮さんと王子文さんのグループがそれぞれ最優秀賞に選ばれた。

 孫さんと王さんは、留学や仕事で日本滞在歴がそれぞれ8年と9年を数える。2人とも普段から歌うことが好きで、歌声は生活に彩りを与え、自分や周りの人を楽しませてくれると話した。王さんは2015年にも個人で出場して最優秀賞に輝き、今回グループで再び同賞を獲得できたことを喜んだ。2人は、コンクールが今後も中日両国民の友好と交流を促進する役割を果たすことを期待した。

 主催者である日中通信社の張一帆会長はコンクールについて、中日両国民の相互理解を深めることを目的としてきたとし、国境を越えた感情の交流と多様な文化の尊重が永く続いていくことを望むと述べた。 

 日本の福田康夫(Yasuo Fukuda)元首相、鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)元首相、在日中国大使館文化処の陳諍公使参事官からも祝辞が寄せられた。

 日中カラオケコンクールは1998年に始まり「日本人は中国の歌を、中国人は日本の歌を歌う」というスタイルで、毎年1回開かれている。2020年からは会場とオンラインを組み合わせた形で開催。より多くの人に素晴らしいパフォーマンスを配信して、中日両国の末永い友好を願う思いを伝えている。(c)Xinhua News/AFPBB News