【11月12日 AFP】松野博一(Hirokazu Matsuno)官房長官は11日、ウクライナで戦闘に参加していた日本人男性が死亡したと発表した。2月に始まったロシアのウクライナ侵攻で日本人の戦死者が確認されたのは初めて。

 松野官房長官は記者会見で、戦闘に参加していた20代の男性が9日に死亡したと説明。外務省が家族への連絡など必要な支援を行っているとした。

 同省関係者はAFPに対し、男性はロシア軍の侵攻開始後にウクライナで死亡した初の日本人とみられると語った。時事通信(Jiji Press)によると、男性はウクライナ東部の部隊に所属していた。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は侵攻開始直後、「国際部隊」に参加する外国人を募っていた。日本政府は国民に対してウクライナからの避難を呼び掛け、同国全土に対し最高レベルの退避勧告を発出している。(c)AFP