【11月11日 CGTN Japanese】上海で開催された第5回中国国際輸入博覧会(CIIE2022)が10日、閉幕しました。開催期間中、医療機器の展示エリアを行き来しながら、スプレーする消毒ロボットが注目を集めました。このロボットは事前にセッティングすれば、自動的にエリア内を往復し、消毒作業を行うことができます。

 このロボットは輸入博に出展した林華利氏らが自主開発した新製品です。林氏の会社は、三星堆遺跡から出土した青銅器の除菌に使われたアリシン由来のアリシンEを昨年の輸入博を通じて中国の消費者に提供したことがあり、今年の第5回輸入博では新開発した消毒ロボットを紹介しました。

 林氏は中国国内のスマートロボット分野の代表的企業と戦略協定を結びました。今後、2社はアリシンE消毒製品をロボットと組み合わせ、公共施設の消毒手段のさらなるエコ化、スマート化を実現させます。

 この技術は今年、三星堆遺跡文化財考古作業で象牙のカビ予防に用いられました。アリシンEを象牙文化財の表面にスプレーして冷蔵庫で冷蔵すれば、カビはなくなり、再び発生するのを防ぐ効果もあります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News