【11月12日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)広州税関の最新データによると、サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)関連商品の好調な海外販売を受け、「世界の工場」と称される同省東莞市(Dongguan)の今年1~9月の玩具輸出が前年同期比20・5%増の294億1千万元となった。

 東莞瑋光礼品(WAGON)国際事業部の黄鈺閔マネジャーによると、主な輸出先は今回のW杯開催国であるカタールと周辺の中東地域で、昨年10月の受注生産開始以来、1年間受注が途絶えていない。2018年W杯開催時の同社売上高は約2億元(1元=約20円)だった。

 同社はW杯公式グッズのグローバル販売、製造、ライセンス資格を28年連続で獲得。18年W杯時の製品は約50種類だったが、今回は180種類以上に増加した。ライセンス取得商品は多方面にわたり、W杯トロフィーの形をした置物やキーホルダー、バッジなどさまざまなジャンルに分かれている。

 W杯が東莞市の関連商品輸出をけん引する効果は明らかで、東莞税関の統計によると、今年1~9月の同市の玩具輸出額は前年同期より増加し、うちスポーツ用品・設備輸出額は19・6%増の67億7千万元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News