【11月11日 AFP】欧州南天天文台(ESO)は10日、ESO発足60年を記念して「コーン星雲(Cone Nebula)」の画像を公開した。

 コーン星雲は、いっかくじゅう座の方向約2500光年にある。星形成領域「NGC 2264」の一部で、星形成の材料となる低温の分子ガスと塵(ちり、固体微粒子)でできた「柱」のような形状をしている。柱の全長は約7光年。

 この種の柱状構造は、誕生して間もない明るい青色の大質量星が放つ紫外線放射や恒星風によって周辺の物質が吹き飛ばされ、圧縮されて形成される。柱は大質量星から離れる方向に延びる。

 公開された画像は、ESOが南米チリで運用する超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)に搭載された低分散分光装置を用いて撮影された。(c)AFP