【11月11日 AFP】ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は10日、英ロンドンのトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で臨む12日のテストマッチで、イングランドに立ち向かう選手たちの姿を見るのを楽しみにしていると語った。

 ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)は、来年開催されるW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)のプールDでしのぎを削るイングランドとの一戦に続き、20日には仏トゥールーズ(Toulouse)でフランス戦に臨む。

 しかし、日本がイングランドとのテストマッチで初勝利を目指す中、ジョセフHCは「今週末はW杯のことを考えていない」と強調。4年前のイングランド戦で、日本は15-10とリードしてハーフタイムを折り返しながら15-35で敗れており、ラグビーの「聖地」トゥイッケナムで戦うのはそれ以来で、今回が通算3度目となる。

 元ニュージーランド代表のジョセフHCはこの日、イングランド戦の登録メンバーを発表した後の記者会見で、「トゥイッケナムでイングランドと戦うのは、われわれにとってビッグゲームだ」とし、「ラグビー選手にとって最大の挑戦の一つだ」と語った。

「トゥイッケナムは巨大なスタジアムで、準備ができていなければかなり威圧されてしまうが、うちの選手たちは準備ができている」

 前週、イングランドはトゥイッケナムで行われた秋のテストマッチ初戦のアルゼンチン戦に29-30で敗れているが、ジョセフHCは「重圧にさらされているとは思っていない。今回の一戦でわれわれが勝つとは誰も予想していないだろうが、うちには非常にやる気のある23人がそろっている」と述べた。

 日本の先発メンバー15人は、31-38で惜敗した先月のニュージーランド戦とほぼ同じ布陣になる。唯一の変更は左WTBで、ゲラード・ファンデンヒーファー(Gerhard van den Heever)が先発し、シオサイア・フィフィタ(Siosaia Fifita)がベンチへ回った。

 その他、坂手淳史(Atsushi Sakate)が先発HOに指名され、抜群のフィジカルを誇る姫野和樹(Kazuki Himeno)をはじめ、リーチマイケル(Michael Leitch)とテビタ・タタフ(Tevita Tatafu)がバックローに名を連ねた。

 自国開催となったW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で大活躍した松島幸太朗(Kotaro Matsushima)は、右WTBに入る。(c)AFP/Julian Guyer