【11月10日 AFP】来季から新設されるテニスの男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ(2023 United Cup)」の主催者は9日、男子世界ランキング2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)や女子同1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)らが出場すると発表した。しかし、多くのトップ10選手はシーズン開幕戦の同大会を欠場する。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)に向けた重要な前哨戦として位置づけられるユナイテッドカップには18カ国が出場し、豪ブリスベン(Brisbane)、パース(Perth)、シドニーの3都市で12月29日から11日間にわたり行われる。

 四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇り、全豪で連覇を目指すナダルは、女子13位のパウラ・バドサ(Paula Badosa)とスペインを背負うが、男子1位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)は欠場する。

 シフィオンテクは男子のホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz)と共にポーランドをけん引する。女子3位につけるジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)も、マディソン・キーズ(Madison Keys)、テイラー・フリッツ(Taylor Fritz)、フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)らと共に米国チームとして出場する。

 フランスからは、シーズン最終戦のWTAファイナルズ(2022 WTA Finals)を制した女子4位のキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)が参戦する。女子のトップ10では他に6位のマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)が出場。サッカリと男子3位のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)が強力なチームを形成するギリシャは第1シードに入った。

 WTAファイナルズ決勝でガルシアに敗れたアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)、オンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)、ココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)といった女子の他のトップ10選手は、同時期に開催されるアデレード国際1(Adelaide International 1 2023)などの大会でシーズンをスタートする。

 その他の有名選手では男子4位のキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)、足首の大けがから12月に復帰予定のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)、地元オーストラリアのニック・キリオス(Nick Kyrgios)らがユナイテッドカップに出場する。(c)AFP