【11月11日 Xinhua News】中国国際輸入博覧会(輸入博)に出展した国際物流大手DHLの呉東明(Wu Dongming)中国エリア最高経営責任者(CEO)は、「各方面のウィンウィンを促進するプラットフォーム」として輸入博を高く評価している。呉氏は輸入博が中国のハイレベルな対外開放と質の高い発展を推進し、中国の発展のチャンスを共有する実務的措置であり、輝かしい代名詞にもなっていると指摘。「この5年間、輸入博は開催を重ねるごとに魅力を増し、出展意欲が高まり続けている。中国が多国間主義と自由貿易を守ることへの世界の信頼と支持を十分に体現している」と語った。

 呉氏によると、すでに輸入博の常連となったDHLは今年、越境電子商取引(EC)の国際物流施設と輸送力、持続可能な発展の推進における段階的な成果を重点的に展示する。

 越境ECはここ数年、貿易の新業態として急速に発展し、中国各地での貿易の質の高い発展における新たな原動力となっている。10月28日に開かれた第13期全国人民代表大会常務委員会第37回会議では、デジタル経済発展状況に関する国務院の報告が提出、審議された。同報告によると、2021年の中国の越境ECによる貿易額は約2兆元(1元=約20円)となった。

 DHLは中国を革新的な「グリーン物流」応用の主要市場と位置づけており、中国エリアで今年、水素燃料電池長距離トラックの試験走行プロジェクトを開始した。DHLの親会社、ドイツポストDHLは新しい持続可能な発展のロードマップで、30年までに世界の集配車両の電動化率を60%にするとの目標を掲げている。DHL中国エリアは目標の予定通りの達成を図るとともに、グリーン燃料の長距離トラックが占める割合を30%にする目標の達成にも力を入れている。

 呉氏は「中国市場を深耕するというわれわれの初心と中国市場の長期的な発展への自信は変わらない。国際物流を通じ、中国と世界の他の国・地域の貿易往来を持続的に推進し、世界貿易の発展を後押ししたい」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News