【11月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏が2003年シーズンのタイトルを獲得した際に駆っていたフェラーリ(Ferrari)のマシンが9日、スイス・ジュネーブで開催されたオークションで約1500万ドル(約22億円)で落札された。

 落札されたのはフェラーリの「F2003-GA(シャシー番号229)」で、落札額は1300万スイス・フラン(約19億3200万円)。税金や手数料を含めると、最終的な価格は1460万スイス・フラン(約21億7000万円)になるといい、事前予想額の最高950万スイス・フラン(約14億円)を大幅に上回った。

 主催した競売大手サザビーズ(Sotheby’s)は「この卓越した車は、近代F1マシンの史上最高額を記録した」と発表した。

 これまでの最高額はフェラーリの「F2001」が記録した750万ドル(当時約8億4000万円)。これもシューマッハ氏が過去に運転した車で、2017年に米ニューヨークで開催されたサザビーズのオークションで落札された。

 シューマッハ氏は2003年に計6勝を飾り、ドライバーズ選手権制覇を確定させた日本GP(Japan Grand Prix)で今回落札された「F2003-GA」を駆った。サザビーズは同マシンを「F1史上最も重要な車の一つ」と評している。(c)AFP