プーチン氏、ウクライナで戦死の「戦う司祭」に最高栄誉称号を授与
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【11月9日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は8日、ウクライナで先週末死亡したミハイル・ワシリエフ(Mikhail Vasilyev)長司祭に対し、最高の栄誉称号の死亡叙勲を行った。
大統領府はウェブサイト上で「市民の義務を果たす際に見せた勇気と英雄的行為」をたたえ、ワシリエフ氏に「ロシア連邦英雄(Hero of the Russian Federation)」の称号が授与されたと発表した。
ロシア正教会の報道発表によると、ワシリエフ氏は6日朝、「ウクライナでの特別軍事作戦の展開地域で、司祭としての活動を行っている際」に死亡。1971年生まれの同氏は、コソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、シリアなど「危険地帯や平和維持活動の現場」で活動してきたという。
ロシア国営テレビの特派員は、同氏は「まるで戦う司祭のように、パラシュート部隊と共に」ミサイル攻撃を受けて死亡したと伝えた。
プーチン政権の支持者だったワシリエフ氏は、ウクライナ侵攻のために徴兵された息子を持つ母親に対し、心痛を和らげるためもっと子どもを産むべきだと発言したこともあった。
同氏のひつぎはモスクワに運ばれ、9日に市内の大聖堂で葬儀が行われる。式は、ウクライナ侵攻への支持を公言しているロシア正教会の最高指導者キリル総主教(Patriarch Kirill)が執り行う予定。(c)AFP