低音刺激でダンス盛り上がり 加研究で実証
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【11月8日 AFP】DJが低音の音量を上げればダンスフロアの客が盛り上がり、体の動きも激しくなることを、エレクトロニックミュージック好きは経験的に知っている。だが、そうした反応は意識的な反応なのだろうか。
カナダの研究者がこのほど、これまで科学的に示されていなかった、低音と身体の動きの関係を明らかにした。研究結果は7日、学術誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に掲載された。
研究では、エレクトロニックミュージック・デュオ「Orphyx」のライブの観客130人のうち約60人に、身体の動きを計測するための動作検知ヘッドバンドを装着してもらい、人間には聞こえない超低周波音が流れるスピーカーのスイッチを入れたり切ったりした。
その結果、超低周波音が流れると、身体の動きが12%ほど活発化することが示された。
被験者に記入してもらった質問票から、音の変化には気付かなかったことが確認された。これにより、曲の盛り上がり部分に反応したのではなく、低音に反応して動きが激しくなったことが証明された。
研究を率いたマクマスター大学(McMaster University)のデービッド・キャメロン(David Cameron)氏はAFPに、人間が感知できない低音も、皮膚や前庭器官(内耳)などの感覚系を刺激していると語った。
これら感覚系は運動系と緊密につながっており、感覚系を刺激することで運動系が活性化され、身体の動きも活発化すると研究チームは考えている。その際、精神作用や随意運動をつかさどる前頭葉は経由しない。キャメロン氏は「意識下のレベル」での働きだと指摘する。(c)AFP/Lucie AUBOURG