韓国前大統領、正恩氏贈呈の犬の飼育断念か 政府援助なく
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【11月7日 AFP】韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)前大統領の事務所は7日、文氏が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記から贈られた犬2頭について、現政府からの金銭的援助がないことを理由に飼育を断念せざるを得ないと考えていることを明らかにした。
2018年9月に平壌で行われた、両首脳にとって3度目の会談の後、金氏は文氏に友好の証しとして、北朝鮮原産の猟犬「豊山犬」のつがいを贈った。
文大統領の在任中に子犬7頭が生まれ、5月の退任時には、つがいと子ども1頭を自邸に連れ帰っていた。
韓国の法律では、これらの犬は国の所有物であり、本来は大統領府に返還されなければならない。しかし文氏の事務所は、任期の終わりに3頭の飼育を同氏に委任する合意が結ばれたとしている。
現地報道によると、この合意には、月250万ウォン(約26万円)の飼育費用を政府が負担する項目があった。
だが文氏側は、後任の尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)氏の大統領府が反対し、合意が履行されていないと主張。文氏は犬を返還する意思があるとしている。一方大統領府は、文氏側の主張を否定し、関係省庁間で協議が続けられていると述べた。
問題が明らかになると、市民からは懸念や批判が噴出した。インターネット上では、「犬は家族だ。金銭問題があるからといって手放すなんて」「犬を飼っている人間として、これは理解し難い。できることなら自分が犬を引き取りたい」といった声が上がった。(c)AFP