【11月7日 Xinhua News】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は3日、アフリカ南部ザンビアの首都ルサカでイノベーションファンドを設立したと発表した。2025年まで毎年50人のザンビア人にICT(情報通信技術)トレーニングとイノベーション支援を提供する。

 ファーウェイの李飛(Li Fei)南アフリカ諸国管理部長によると、ファンドの名称は同国のヒチレマ大統領にちなんで付けられた。ファンドの設立は同社がザンビア政府と締結した技術イノベーションとデジタル人材育成に関する協力覚書の一部であり、ザンビアのデジタルトランスフォーメーション(DX)アジェンダを支援し、ICTを通じて同国の経済・社会の発展を加速させる。覚書は今年3月に締結され、各種プログラムを通じて4年間で5千人を育成するとしている。

 李氏は、ザンビアがデジタルイノベーションセンターを設立し、デジタルソリューションを開発するのを支援するとも説明。会場では間もなく完成するザンビア国立デジタルイノベーションセンターの完成予想図も公表された。同センターはザンビア国立技術ビジネスセンターが運営する。

 ザンビアのブリリアント・ハービンズ技術科学事務次官は、ファーウェイの取り組みがザンビアの大学生のデジタルスキルと起業家精神を大いに促進するとし、ICTの発展は同国の経済的潜在力を引き出すのに役立つとの考えを示した。

 エリア・ムチマ教育相代行は国内のデジタル化進展状況について、ここ数年はインフラやプラットフォームなどで大きな進歩を遂げているものの、技術やイノベーション、特に人材育成で大きな遅れがあり、道のりは長いと指摘。ファーウェイが同国の若者にICTトレーニングの機会を提供することを称賛した。(c)Xinhua News/AFPBB News