【11月7日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦する2チームの代表が、F1は現在の急拡大路線を一区切りとしてブレーキを踏み、レース数の増加とカレンダーの記録的な肥大化を目指す誘惑に打ち勝つ必要があると話した。

 ハース(Haas F1 Team)のギュンター・シュタイナー(Guenther Steiner)代表は、目覚ましいグローバル化に歯止めをかけなければ、F1は「崖に行き当たって転落する」恐れがあるとF1上層部に警告した。

 F1は人気の高まりを受け、来季から24レースに拡大。米国三つ目の大会としてラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix)が加わり、中国GP(Chinese Grand Prix)とカタールGP(Qatar Grand Prix)が短期間の未開催を経て復活する。

 シュタイナー代表は「個人的な意見としては、安定化が必要だと思う。レースの数は、これ以上は増やすのはやめて、現状で安定させるべきだ」とコメントし、「現時点では24レースで十分だと考える」との見方を示した。

 ウィリアムズ(Williams)のヨースト・カピト(Jost Capito)代表も、この意見に同意し、この後サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2022)とアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2022)が控える今季のカレンダーでも負担を感じているという。

 カピト代表は「今年が22レースで、来年が24レースというのは、大きな変化だ。今季のラスト2レースに向かう中で、各チームが疲労し、シーズン終了を待ち望んでいる様子を見れば、24はかなり多いと思う」と話している。

「観客を失うことになるのかもしれないが、各チームにとって、移動を含めたすべてが非常に複雑になっている」

 一方、シュタイナー代表やカピト代表と同様、来季から加わるラスベガスGPの宣伝イベントに登場したF1のステファノ・ドメニカーリ(Stefano Domenicali)最高経営責任者(CEO)は、成長を緩めようとは思っていない。

 ドメニカーリCEOは「スローダウンの必要はない。米国でのわれわれは、持っている力からすれば、まだまだこれからだ。われわれは将来の成長に注力する必要がある」と話し、「ほんの数年前には、F1は下り坂だと言われていたが、そうならなかったことにとても満足している」と続けた。

「24レースというのは、確かに多い。もっと減らすべきかもしれないし、増やすべきかもしれない。しかしわれわれはビジネスとして、その数をファンに提示しようとしている。われわれがすべきは、自分たちの仕事に誇りを持つことだ」 (c)AFP/Simon EVANS