【11月5日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2022)は4日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は3-6、6-6(1-3)でホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)にリードされた後、腹部のけがで途中棄権した。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)王者のアルカラスは、第1セットを奪われた後、第2セットもタイブレークに突入して1-3の劣勢に立たされていたところで棄権を決断。試合後には「腹部に何か問題がある」と明かし、「セットを終えたとき、違和感があった。どんどん悪化していったので、途中棄権して大事を取ることにした」と語った。

 マイアミ・オープン(Miami Open 2022)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)に続くマスターズ1000(ATP Masters 1000)での今季3勝目を目指していたアルカラスは、今大会で優勝していれば、13日に伊トリノ(Turin)で開幕するATPファイナルズ(ATP Finals 2022)を待たずして世界ランキングの年間1位が確定するはずだったが、これで同大会への出場が危ぶまれることになった。

「トリノでの大会を控えてどのような具合なのか検査していくところだが、とにかく今は腹部(のけが)が良くなって、トリノでは100パーセントの状態になるように努力していく」

 ルーネは次戦、決勝進出を懸けて、現在好調を維持している第8シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)と対戦する。

 一方、第6シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-0、6-3で20歳のロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)を一蹴し、ベスト4入りを果たした。

 この日最後の試合では、第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が、2回戦でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破したトミー・ポール(Tommy Paul、米国)に6-2、6-4で快勝した。(c)AFP