【11月5日 AFP】ロシアの民間軍事企業ワグネル(Wagner)は4日、同国国内で初となる公式事務所をサンクトペテルブルク(St. Petersburg)に開設した。AFPの記者が確認した。

 同社はこれまで秘密裏に活動し、ウクライナのほか、中南米やアフリカの国々に戦闘員を派遣してきた。同社の創設者であることを最近認めた実業家のエブゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は先週、自身の会社コンコルド(Concord)のソーシャルメディアページで、ワグネルの事務所開設を発表していた。

 ガラス張りのオフィスビルには、「PMC(民間軍事企業)ワグネル・センター(PMC Wagner Center)」の施設名が白字で大きく掲げられた。ビル内では、迷彩服を着た人々が廊下を歩いたり、展示品のドローン(無人機)を見たりする姿が見られた。

 プリゴジン氏は「PMCワグネル・センターの使命は、ロシアの防衛力向上に向けた新たなアイデアを生み出すための快適な環境を提供することだ」としている。(c)AFP