ゴッホ名画にまたスープ 環境団体、抗議継続を宣言
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【11月5日 AFP】イタリアの首都ローマで4日、環境活動家のグループがビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の名画「種まく人(The Sower)」(1888年)に豆スープをかける抗議行動をした。
同作は太陽が照りつける中で種をまく農民を描いたもので、ローマの博物館パラッツォ・ボナパルテ(Palazzo Bonaparte、ボナパルト宮殿)で展示されていた。メディアによると、ガラスで保護されていたため損傷はなかったという。
環境保護団体「ラスト・ジェネレーション(Last Generation)」は、この抗議行動は「科学的根拠に基づいた必死の訴えであり、単なる器物損壊として受け止めてはいけない」と主張。天然ガスと石炭の使用停止や、少なくとも20ギガワット分の自然エネルギーへの投資という要求に政府が応じるまで「非暴力的な直接行動」を続けると表明した。
ラスト・ジェネレーションなどの環境団体は最近、同様の抗議行動を繰り返しており、レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)やクロード・モネ(Claude Monet)、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)、ゴッホなどの名画にスープやケーキ、マッシュポテトを投げつけている。
10月には、環境団体「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」の活動家が英ロンドンの美術館ナショナル・ギャラリー(National Gallery)でゴッホの「ひまわり(Sunflowers)」にトマトスープをかけたが、同作もガラスで保護されていたため損傷はなかった。(c)AFP